都市浸水と下水道局

耳慣れない用語だが、河川から直接あふれるのではなく、下水道のマンホールなどからあふれる水を 内水。内水による浸水を「都市浸水」というらしい。

実は、この円グラフに示されるように川からの水ではない被害は、東京都では圧倒的に多い。

内水被害額

過去集中豪雨による善福寺川溢水被害は、もちろん多い。しかしながら、河川の拡幅ばかりでなく、総合的に考えていく必要がある。

ここで、下水道による治水を見てみる。
都市浸水対策をしているのは、建設局ばかりではない。下水道局も、かなり多くの部分を担っている。

東京都下水道局のものでは、以下が見つかった。

豪雨対策下水道緊急プラン(平成 25(2013)年 12 月):
http://www.gesui.metro.tokyo.jp/oshi/infn0787/infn0787_pdf02.pdf
http://www.gesui.metro.tokyo.jp/jigyou/keieikeikaku/keikaku2013/02kubu_2013.pdf

次に、国土交通省のもので
下水道総合浸水対策計画策定マニュアル
(国土交通省都市・地域整備局下水道部 平成18年3月 作成):
http://www.mlit.go.jp/common/000125907.pdf

このマニュアルには、「田んぼダム」などのアイデアが網羅され、総合的にまとめられている。

 

都市浸水対策
都市浸水対策 現況と対策後

■都市浸水 の定義

都市部において集中豪雨等が生じた場合に、下水道その他の排水施設もしくは河川その他の公共の水域に雨水を排水できないことによる浸水をいう。(いわゆる下水道その他 の排水施設による溢水または湛水等の内水氾濫の状態をいう。)

■内水ハザードマップ(洪水ハザードマップのもとになったもので、※東京都都市型水害対策検討会が作成)

内水ハザードマップ

■洪水ハザードマップ:
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/library.asp?genre=B04020

洪水ハザードマップをよく見ると、内水ハザードマップを下敷きにして、実際に浸水したエリアを斜線で囲んだだけのようにも見える。

洪水ハザードマップ

過去の浸水の様子は、「過去の水害記録」を参照:
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/suigai_kiroku/kako.htm

平成17/9/4の浸水被害:
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/suigai_kiroku/h17/0904_shisa.htm

区市町村 町丁名 浸水被害 原因
浸水
面積
床  下 床  上 合  計
(ha) 棟数 世帯数 棟数 世帯数 棟数 世帯数
杉並区 上荻2~4丁目 9.29 88 258 162 211 250 469 有堤部溢水
善福寺1~2丁目 0.99 19 28 16 16 35 44 内水
西荻北1~5丁目 7.26 77 173 82 113 159 286 有堤部溢水
西荻南1~3丁目 0.90 11 43 10 9 21 52 内水
南荻窪2~4丁目 3.07 14 106 58 68 72 174 有堤部溢水
荻窪1~5丁目 15.73 148 412 273 293 421 705 有堤部溢水
荻窪3丁目 0.25 5 10 8 8 13 18 内水
成田西1・3・4丁目 11.36 40 39 34 33 74 72 有堤部溢水
成田東2~5丁目 8.04 23 58 64 63 87 121 有堤部溢水
成田東1丁目 0.18 11 64 3 13 14 77 内水
大宮1丁目
大宮2丁目
11.35 3 23 12 11 15 34 有堤部溢水
松ノ木1~2丁目 2.81 12 18 33 31 45 49 有堤部溢水
堀ノ内1~3丁目 11.77 88 138 100 94 188 232 有堤部溢水
宮前3丁目 0.06 0 0 3 3 3 3 内水
梅里1丁目 0.03 0 0 1 1 1 1 内水

※東京都都市型水害対策検討会(平成13年1月~11月

検討会の構成 メンバー:

気象庁予報部予報課長、東京消防庁警防部長、総務局災害対策部長、都市計画局施設計画部長、建設局道路監及び河川部長、下水道局計画調整部長、新宿区ほか8区の助役・土木部長級

問い合わせ先東京都建設局河川部計画課中小河川係 電話:03-5320-5414