現時点での問題点の確認

現状の疑問点の確認

1.現工法では工事不能箇所が存在する。和田堀公園エリアも該当する

河川改修工事は下流から進めるのが原則だが,地理的条件で、住宅、道路等が近接し、現工法では工事不能な場所がある。 2014年9月、都建設事務所に、このような工事困難箇所について指摘したところ、工事方法を再考慮して報告するとの合意があった。しかしながら、都からは、現在のところ未回答である。

現状からすると、現工法を行えない場所があり、別の工法や片側工事のみにせざるをえない場所がある。
とすれば、和田堀公園の区域も、現工法を行うと環境・景観破壊を起こすため、別の工法や片側工事のみにすべきである。 これについては、都からの回答を待ち、今後も都に訴えたい。

* 工事が予定されている、和田掘公園池は渡り鳥や水鳥、魚類、小動物等の生息地で、しかも緑地内の桜の名所でもあるが、現工事の工法では土の崖の部分は破壊され、また護岸の質も大きく損なわれる上に、川沿いの高木、桜並木は、伐採され無残な景観となる。しかも湧水や地下水に大きな影響が出始めている 護岸工事不可能箇所 護岸に住居が迫っているために工事不可能な箇所の例:宮下橋下流側

新旧護岸比較左は、改修した石積み。ほぼ同じ大きさのブロックを横並びに配置しているだけのものとなる。右は、古い城壁のような石積み。予算は、工事の大規模化に奪われてしまい、景観保全には残されていないようだ。

2、最新の内水ハザードマップが作成されていない

過去激特工事(平成17年)以降浸水被害も無く、更に直ぐ下流の宮下橋には、大型地下貯水池が新取入れ口を含め完成した。各所の地下調整池の効果は、大きく期待されて居り、更に増設の計画である。 しかしながら、新たに造られた調節池の効果を試算して、どれほどの治水効果があったのか、都からの回答は無い

一方、工事によって、よい効果だけが見込まれるというわけではない。ある地点から上流を改修工事した場合、その地点から下流は、より流量が増える。つまり、下流側のエリアにとっては、浸水の可能性が増えるのである。改修工事によって、下流側の浸水エリアが、変化している可能性がある。

工事エリアだけでなく、流域全体の問題として、調節池の効果および最新の洪水(内水)ハザードマップの作成と公表を訴えていきたい。

また、仮に今回の改修工事が完了したとしても、平成17年のような120mm/時間の降雨には、対応できないわけだが、そのあたりも都民には、ほとんど伝わっていない。今回の工事が完了した時点で、浸水を防ぐことが出来るエリアをも提示してほしいと訴えていきたい。

洪水ハザードマップ
このハザードマップは、神田川流域浸水予想区域図を基に平成18年に作られており、それ以降の改修工事が反映されていない。(過去に浸水したことがある箇所は、斜線で書き加えられている)

流量 「荒川水系 神田川流域河川整備計画」(平成22年11月)
現時点で、この計画流量配分は、どの程度妥当なのだろうか。

3.予算内で収まらない工事費用は、次の年度の予算で埋め合わせている

工事の遅れで年度をまたいでしまった場合、次の年度の予算で行われている。しかしながら、その費用内訳、総額すらも公開されていない。いったい計画、入札、予算の入り乱れたからくりは、いかなるものなのか、都民にとって、まったく不透明である。 まずは、工事102に関して、次の年度の予算で行われていた費用の内訳について調査していきたい。 整備工事102お知らせ工事期間は、H26.2.10からH27.3.31までであったが、H27.9.30に延期された。延期によって新たに発生した費用については公開されていない。 7.5億円の枠内には収まらないことだけが明らかになっている。

4.2035年まで工事が永遠に続き、それまで50mm対策が完了しない

未工事部分は、大成橋から上流など4kmほどである。現工事進捗状況(100mから200m/8ヶ月)では全工事完成までは13年から20年必要となる。つまり、2035年になってやっと50mm対策が完了するのである。 更に環状7号線以降の大型放水路地下工事・オリンピック等の莫大な費用捻出が必要とされる。護岸工事の費用を最低限に抑えるべきではないか。 過去に決まったことをただ粛々と継続するのではなく、根本的に考え直す時機に来ていることを、訴えていきたい。改修予定 「荒川水系 神田川流域河川整備計画」平成22年11月より

川の幅を広げたり、深くしたりすること以外にも、雨水対策は存在する。「流域対策」として、小金井市では、雨水浸透ますの普及を積極的に促し、世界一の普及率に達したという。

杉並区の普及は、どれほどなのだろうか、今後調査して、杉並区に対して働きかけていきたい。

「小金井市では雨水浸透ますが個人住宅でも40%に普及し、市内に計5万基設置されている。
これは世界一の普及率。」ということでした。

小金井市では、単に補助金を出すだけではなく、
職員自らが市内の個人宅を1軒1軒訪問し、設置を促したとのことです。
その効果もあって、枯れた湧水が何箇所か復活し、
30年前にはどぶ川化していた野川(源流:湧水)は、今はキレイな川に戻ったということです。

http://blog.goo.ne.jp/kugayamasanpo/e/2e44d0fa94b3df19b62640cec1b29eeb 久我山の散歩道より

雨水を地下に浸透させると、緑の育成(保全)、河川のはんらん防止、地盤沈下防止、都市の気温上昇防止、湧水・清流の復活などの効果があります。
この事業は、その設置率の高さ(平成26年3月31日現在58.9% 14,909軒)と、市民・事業者・行政のパートナーシップの例として全国から注目され、毎日新聞社「地方自治大賞優秀賞」、土木学会「環境賞」,日本水大賞顕彰制度委員会主催の日本水大賞での「グランプリ」を受賞しています。

http://www.city.koganei.lg.jp/news/sanpo/shintomasu.html

川崎市の取り組み(水収支モデルあり)
http://www.city.kawasaki.jp/300/cmsfiles/contents/0000042/42447/6shou.pdf

狛江市の調査
http://www.city.komae.tokyo.jp/index.cfm/33,69123,c,html/69123/20150218-103651.pdf

第 2 回武蔵野市雨水利活用懇談会 議事録
https://www.city.musashino.lg.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/007/725/kaigiroku2.pdf