善福寺川護岸工事方法の実態について

現在の善福寺川河川改修工事の工法は、都民に公表されていないが、現場を観察する限りでは、次のジャイロプレス工法およびビオトープ工法を使っていることが推測できる。

■護岸の基礎部分 :ジャイロプレス工法

■護岸の装飾部分:ビオトープ工法

本会では、和田堀公園エリアの近隣河川において、なぜこの工法を採用したのか、この工法以外によい技術があるのではない、これまで都に疑問を投げかけてきた。都市の中でも、自然と景観を配慮した川づくりは、出来るのではないか。
しかしながら、これは、難題である。
s1_hukuoka

写真:小貝川

現在の河川改修工法に至っている要因は、次のように整理されるという。こうした現状を様々な角度から十分に議論することから始めるほかに、なさそうである。

_3

(多自然川づくり-島谷幸宏- より引用)

過去に下水道を敷設する際、低予算で工期を早めるために「合流式下水道」を選択してしまったが故に、現在、都民は川の汚染に苦しむことになった。
善福寺川が鉄の柵に囲まれている理由は、意外と知られていないが、主として下水による汚染が危険だからである。善福寺川が普段「親水」でないのは、豪雨時の増水よりも、汚染のためである。

過去の選択が及ぼす影響は、極めて大きい。

■護岸の基礎部分 :ジャイロプレス工法
「全国圧入協会」のサイトによると、「ジャイロプレス工法」によって整備されてきたことが分かる。
http://www.atsunyu.gr.jp/bosaiGijyutsu/bosaiSaigaiTaisakuJireiKasenUnga.html
河川激甚災害対策特別緊急工事(激特工事)東京都 中野区

2005年に首都圏を襲った局地的な大雨により、周辺地域に浸水等の被害をもたらした、妙正寺川での河川護岸改修工事における圧入工法の施工例です。

適用技術
既設護岸壁に民家が隣接し新たな護岸壁の設置スペースが確保できないことから、既存のコンクリート護岸壁を貫通させて新護岸壁の構築が可能な「ジャイロプレス工法」が採用されました。また、橋梁の架け替えでは、既設コンクリート橋台を貫通させて鋼管杭を圧入し基礎杭としています。完成杭の天端を作業軌道として圧入施工の全工程を完了する「GRBシステム」により河積を阻害する仮設構台等を不要としました。

■護岸の装飾部分:ビオトープ工法

ビオトープ工法会によると、様々なビオトープ工法という石積み護岸の工法が紹介されている。

http://www.biotope.cc

参考:
ジャイロプレス工法とは

  • ジャイロプレス工法®は、鋼管の先端にビットを取り付けた鋼管杭を自走式の回転圧入機「ジャイロパイラー®」により列状に次々と回転圧入し、河川護岸や道路擁壁など壁構造を構築する工法です。
  • 低振動・低騒音かつ無排土であり、省スペース施工が可能です。
  • また特殊ビットを用いることにより既設の鉄筋コンクリート構造物も貫通させることができるため、既存構造物の撤去工事を不要にできます。

リンク:
ビオトープ工法会
多自然型川づくり協力会