2015年5月12日 台風到来時の水位の変化(宮下橋)

wlevel このグラフを見ると23時10分台に、危険水位を超えてしまっていることが分かる。これが、集中豪雨の実態である。水位は、急激に増加し、ピークを迎えると、あっという間に引いてしまうのだ。
ゲリラ豪雨時に避難すべきかどうか、この水位グラフを見ながら、10分単位で判断しなければならない。一時間単位などでは、逃げ後れてしまう。

この日は、世田谷での観測値によると、23 時台に一時間31.5mm降っている。これは、いまの善福寺川の最大流量の時間30mmをわずかに超えている。たしかに善福寺川の最大流量は、時間30mmが最大のようだ。

グラフを見ると、警戒水位の1/3を超え、その後、1時間の水位の変化で、危険性が予測できる。 もし、同じペースでさらに1時間降り続いた場合であっても、貯水池の効果が期待できるが、それ以上降り続けば、平成17年の晩の二の舞になることは、素人でも想像がつく。

恐るべきことに、昨年2014年7月24日は、なんと、10分あたり19mmを記録した。これは、なんと!大洪水のあった2005年9月4日を超える値である。世田谷観測なので、実際のところは分からないが、ゲリラ豪雨は、勢いを増してきているようだ。

■調節池への期待は?

この日、第六貯水池に取水して、野球グラウンドは、 視認で50cmから70cm程度浸水していた。

野球グラウンドの取水能力は、28㎥/秒となっている。つまり、48,000㎥/28㎥/秒で、1700秒、つまり最短30 分程度で満水になる。(避難時間としては十分かもしれない)

ちなみに、環七地下の総量54万トンを貯められる調節池は、満水になったことが今までに1回だけあるという。その2013(平成25)年9月の台風18号のときの降水量は、15日と16日の合計で167ミリであった(ただし世田谷)。

この日、日本の各地では、三重県宮川で575mm、奈良県上北山で542mm だったという。こんな台風が東京に直撃したら、環七地下調節池などひとたまりもない。
参考:

2015年5月12日の時間あたりの降水量は、世田谷では、次のように記録されている。(合計55mm程度)

20時  1.5mm
21時  10.5mm
22時  11.0 mm
23 時 31.5mm(10分あたり最大7mm)
24 時 0.5mm

このときの朝日橋の水位は、

22:50,朝日橋,3m32cm
23:00,朝日橋,3m16cm

となっており、地表の道路面のわずか60cm下まで水位があがっていることが分かる。

2014年7月24日の分あたりの降水量 世田谷
この日は、10分あたり19mmとなっており、
善福寺川は、一部箇所で溢水した。

19:00  19mm(10分あたり最大19mm)
19:10  10mm(10分あたり最大10mm)

このときの朝日橋の水位は、

19:40,朝日橋,3m42cm
19:50,朝日橋,3m18cm

となっており、地表の道路面のわずか50cm下まで水位があがっていることが分かる。

2013年9月15日の時間あたりの降水量 世田谷(合計二日で167mm程度) 環七地下満水

5時 17.0mm
6時 16.5mm
7時 35.5mm (10分あたり最大11mm)
8時 15.5mm
9時 29.0mm
10時 6.0mm
11時 5.0mm

このときの朝日橋の水位は、

07:10,朝日橋,2m69cm
07:20,朝日橋,2m71cm

まだ集中豪雨ではないので警戒水位までかなり余裕があった。

平成17年(2005年)9月4日の集中豪雨は、世田谷(合計二日で110mm程度)

21時  1 mm
22時  1 mm
23時  49 mm(10分あたり最大16.5mm
24 時 33 mm
1 時  6 mm

このときの朝日橋の水位は、残っていない。
水位情報システムは、2010年頃から稼働しているためか、データが存在しない。

リンク:JWA気象情報
気象庁 過去の気象データ検索より

朝日橋断面朝日橋の断面図  水位3m90cmが道路面と同じ高さ。

東京水防災総合情報システム:

http://www.kasen-suibo.metro.tokyo.jp/im/tsim0101g.html

朝日橋の水位:
http://www.kasen-suibo.metro.tokyo.jp/im/uryosuii/tsim0106g_2C31.html

データ提供元  東京都建設局 河川部防災課
アドレス S0000386@section.metro.tokyo.jp