建設局への質問状

6/19 11:00より杉並区選出の都議会議員と面談して、次の質問状を託しました。

以下引用します。

東京都建設局河川部計画課、第三建設事務所殿への質問状

東京都議会議員 殿

この度は、お世話になっております。

本会では、今年9月以降発注予定の善福寺川整備工事(その104)の問題点を大きく三つに分けて、次のように整理しました。

(1)工事の方法によって起きる問題

(2)工事の順序によって起きる問題

(3)工事の途中段階で溢水対策を行っていない問題

これらの問題点について、東京都建設局河川部計画課から回答をしてもらうべく要望致します。

その理由としまして、都と本会との対話の正式な場が存在しないため、都議会議員を通してお願いするものであります。宜しくお願い申し上げます。

それぞれの問題点を、以下にご説明いたします。

(1) 川の両岸に長い鋼鉄の柱を隙間なく打ち込んでいくことによって起きる問題(工事の方法によって起きる問題)

① 豊かに残る自然の破壊

善福寺川で唯一の豊かな崖線が失われれば、カワセミの子育てができなくなり、カワセミは、和田堀公園から消えてしまいます。この崖線をどれぐらい保存できるのか、現時点での設計をお示しください

② 桜並木の剪定と伐採

善福寺川整備工事(104)により、木々が伐採剪定され桜並木が失われることになります。

都は、既に工事対象エリアの樹木調査を発注済みですが、どのような調査がなされ、どの木々が伐採剪定の対象になるのか、現時点での判断をお示しください

③ 地下水の変質

地下水の赤化変質した地下水が毎日、和田堀池に流し込まれています。工事開始半年後から赤い沈殿物が出始めました。現在、都は調査会社に依頼して原因を調査しているということです。この結果は、どうなったのでしょうか。途中経過をお知らせください

④ 湧水の遮断

都内でも有数の湧水が、鋼鉄の柱と板でさえぎられて、鋼鉄の柱の鉄分で赤い水になったり、わき出す量が減る疑いがあります。鋼鉄の柱と板とが湧水を遮断しないという明確な根拠をお示しください

⑤ 護岸工事不可能箇所

宮下橋下流の護岸には、鋼鉄の柱が打ち込まれていません。

都建設局からは、これまでの石積みでも強度的に問題がないことを、議員から口頭で聞きました。

とするならば、和田堀公園部分の護岸も、問題がないことになります。

大型重機による鋼鉄の柱の打ち込みは、かなり環境に負荷をかけ、自然を壊します。

直径1メートル長さ10メートルの長い鋼鉄の柱を隙間無く打ち込まなくても強度的に問題がないのならば、こうした工事方法ではなく、環境に負荷をかけない方法を再考すべきと考えます。

和田堀公園部分の護岸に、鋼鉄の柱を使う明確な根拠が示されておりません。工事に鋼鉄の柱を使うあるいは鋼鉄の柱を使わないことの明確な根拠をお示しください

(2) 宮下橋下流の工事を行わないまま、公園中央部の工事を進めることによって起きる問題(工事の順序によって起きる問題)

① 公園中央部の川を掘り下げるために水深が深くなり、川の水の循環が極端におそくなる。そのため川は、汚水プールのようになる。この問題について認識して対処しているかどうか、お聞かせください

② 下水合流で深くたまった汚れた水は、わずかな湧水では、うすめて浄化することができない。この問題について認識して対処しているかどうか、お聞かせください

③ 和田堀池は、川の水をポンプで吸い上げて水を循環させている。下水で汚れた川の水が、池に入るために池は、いっそう水質が悪化し淀んでしまうことになる。この問題について認識して対処しているかどうか、お聞かせください

④ 宮下橋の下流の流量が変わらないので、豪雨時に貯水池が満水になり、ボトルネックとなってしまう。宮下橋の下流の整備を完了してはじめて、公園上流部分の治水にメリットが現れる。

宮下橋下流の工事が終わるまで、公園上流の住宅地にとってほとんどメリットがない上に、川は、汚水プールになり、池は汚れます。それならば、下流の工事中に、和田堀公園エリアの環境や景観に配慮した総合的な治水方法を再考するのが一番よいと考えられます。

この問題について認識して対処しているかどうか、お聞かせください

(3) 護岸工事による治水対策を進める一方、川が溢れたときの溢水対策を行っていない問題(工事の途中段階で溢水対策を行っていない問題)

① 護岸工事による治水対策は、今後10年以上かかるが、それまでに起きる可能性のある集中豪雨に対する川沿いの溢水対策を何も行っていない。

護岸工事や調節池増設が完了するまで、川沿いに何らかの対策をすれば、集中豪雨時に効果を発揮します。工事改修の途中段階であっても、浸水被害を最小限に抑えるための臨機応変な工夫をし、柔軟に対応すべきと考えます。

住民は浸水を恐れていますが、なぜ都は、川付近の流域に対して護岸工事以外の洪水対策を工事完了まで行わないのか、その判断理由をお聞かせください。

以上 都立和田堀公園の自然環境とカワセミを守る会 2015/6/19

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