東京都建設局第三建設事務所からの回答

第三建設事務所から、ようやく回答が来た。
質問状(こちらに全文)を都議に託して二ヶ月以上経過してしまった。

しかしながら、神田川上流懇談会の質疑応答に見られるような、非常に薄い内容のものであった。わずかに伐採本数の削減、土留め板の不使用について記載が加えられたのみである。

▪️地下水の変質の問題

この問題は、工事を開始してから数ヶ月後に起きた。工事以前は、まったく無色透明の地下水であり、夏には、足を入れて涼むことができたのである。つまり、あきらかに工事によって変質した疑いが濃い。

地下水の赤化まず、地下水の変質への回答をみてみる。
「地下水調査の結果、鉄及びその化合物の濃度は河川から離れた地点ほど低くなり、ひょうたん池へ流入する揚水井戸周辺の地点では、揚水井戸の水に比べて低い濃度となっています」とある。これは、何を語っているのか真意が不明である。

ただ「鉄及びその化合物の濃度は河川に近いほど高い」ことがわかる。とすれば、河川工事前の地下水調査と比較すれば、「今回の河川工事によって地下水が変質した」か、あるいは「今回の河川工事とは無関係に地下水が変質した」のかが、よりはっきりする。河川工事前後の地下水調査での鉄及び、その化合物の濃度を公開しない限り疑いは深まるばかりである。

原因追求は必要であり、この問題を起こした張本人には、責任を取ってもらうことになるだろう。
しかしそれよりも、当会は、変質した地下水を池に流し込み続けている問題を危惧している。つまり、建設局には、この問題に直接対処していただきたいのである。当会は、これまでの地下水調査の公開とともに、池の浄化対策を建設局に働きかけていきたい。

▪️工事区域の水質悪化の問題

「常に一定の水量があるので、著しく水質が低下することはないと考えます」とのことであるが、工事後には、工事区域がプール状になるため、水の流れは非常に緩慢になり水質が著しく低下する。これは、現在の工事区域ですでに起きている問題である。

したがって「水質が低下することはないと考えます。」という対応の仕方ではなく、工事前、工事後を比較し、水質が低下したら責任をとって対処することを約束すべきと考える。したがって、工事前の水質を測定しておく必要がある。当会では、こうしたことも、都に訴えていきたい。

▪️湧水の遮断についての問題

また、湧水の遮断についての回答で、「土留め板に通水用の穴を設置している」から「遮断することはないと考えている」とある。しかしながら、それでは、湧水が枯れてしまった際に責任をとる回答にはなっていない。少なくとも工事前に「湧水量調査」をすることが最低限必要である。

当会では、工事前に「湧水量調査」をすることを訴えていきたい。

一方で「橋梁部を除き崖線に土留めを施工しない」という回答もある。土留めを施工をしないのに、通水用の穴をあけた土留め板をつかうということは、いったい、どういうことなのだろうか。理解しようとしても、とてもできない。

当会は、どの木を伐採してしまうのか?カワセミが救うために土留めを施工をしないことを約束するのか?自然環境を守る工夫をどのようにするつもりなのか?
この回答では読み取れなかった部分を明らかにしていきたい

▪️鋼管杭形式(直径1m長さ10メートルの鉄のパイプの打ち込み)の問題

「現在の護岸の強度に関係なく」護岸の再構築が必要とある。しかしながら、二枚橋の上流においては、両岸において「鋼管杭」が使われないことになった。宮下橋上流においては、崖線のない側においても、「鋼管杭」150 本が打ち込まれてしまった。これをどう説明するのだろうか。
具体的な地盤データが示されない限り、地盤条件などを考慮した結果ではない疑いをはらすことはできないので、「鋼管杭」を行うまたは行わない判断の根拠となったデータの開示を訴えていきたい。

▪️護岸工事以外に治水対策を行わない問題

当会は、流域全体ではなく、川沿いや川に近い低地にある住居に対して、ほとんど対策を講じていない問題を指摘した。護岸工事に莫大な予算をつぎ込む一方、それ以外の対策は、土嚢やポンプの貸し出しというのは、あまりにもお粗末ではなかろうか。しかも、もし50mm/H対策の整備が完成したとしても、75mm/H級の豪雨が降り続いた場合には、焼け石に水である。

護岸整備、川底の掘削だけではなく、川沿いや川に近い低地の水害対策を早急に進めておくべきではなかろうか。これも合わせて訴えていきたい。

以下が都議から送っていただいた回答文(書き込みは都議 拡大表示可能)

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